旧下水道管モニュメント
旧居留地下水道公開施設として円形管が展示されています。
この水路は明治5年(1872年)ごろに造られたもの。
卵形管と円形管の2種類で、南北道路に沿って敷設されたといいます。
イギリス人土木技師J.W.ハートの設計のもとに設計された下水道は、近代下水道としては横浜と並んでわが国で最も古いものです。
旧居留地15番地・居留地時代に築かれた下水道施設。
旧居留地では1872年頃に作られたレンガ製の下水管が現在でも雨水幹線として使われています。
「旧居留地十五番館」の東側にある浪花町通と大丸神戸店の東側にある明石町筋には当時の5%に相当する約91mが今も道路の下に埋まっています。
旧居留地を散策していると、突然街中に現れるこの下水道管の展示施設。
気をつけて周りを見ていないと、気付くことなく通りすぎてしまいそうです。
目線を下げると昔の煉瓦がそのまま残っており、時代を感じさせてくれます。
こちらは卵形管 縦の断面。
この旧居留地下水道公開施設は国の登録有形文化財に指定されています。
さらに、土木学会選奨土木遺産にも選出されています。
土木学会選奨土木遺産とは、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年に認定制度を設立。
薦および一般公募により、年間20件程度を選出されているものです。